社会に出るにあたって、きちんと意識しておきたいのがローカルルールです。
ローカルルールとは、一般的な就業条件とは違い、長年の運営により培われた会社独自のルールのこと。
1つの会社しか知らない人が転職した場合、元々いた会社の文化や慣習が一般常識と捉えてしまいがちですが、それは要注意です。
業界によっては、一般的な企業では理解できない独自の文化があったりするものです。実際、はじめての業界に就いた人が現場のローカルルールについていけず、悩んでしまうケースは多くあります。
業界独自のローカルルールは、意味が無いように感じる方も多いものですが、その会社では当たり前の慣習として根付いています。
ローカルルールはマニュアルに明記されていませんが、まずこれを理解していないと、職場でうまく立ち回れず、結果的に出世にも影響が出てきます。
例えばIT業界では、性別も年齢も問わず実力主義の傾向があり、とにかく仕事ができる人が昇進しやすい傾向にあります。そんな中、元々年功序列が基本だった会社で育った方にとっては、違和感しかないでしょう。
しかし、その業界で働く上では、理解すべき就業ルールです。
新しい会社で働き始めると、その会社のローカルルールがだんだん見えてくるものです。その時、周囲の反応をよく観察し、自分なりに解釈することから始めましょう。
すべての人にとって、新人の期間中の過ごし方は非常に重要です。ここで嫌な印象を与えてしまうと、ずっと居心地が悪くなってしまいます。新しい業界に挑戦した時に躓かないためにも、まずはローカルルールの実態を把握しておきましょう。
また、会社によっては、「必要ない」と感じるローカルルールがあるかもしれません。しかし、その会社で立ち回る上では大切な規則である場合もあるため、むやみやたらに否定しないようにしましょう。
どうしてもルールを変えたい場合は、その会社の一員として認められた時に発言することが大切です。